2009年9月21日の補遺

国際育成会連盟から後見人制度に変わるものとして「支援付き意思決定制度」の提言。国連の障害者人権条約の精神にのっとって、本人の権利が誰かに明け渡されるのではなく。まだちゃんと読めないけど。
http://www.inclusion-europe.org/documents/PositionPaperSupportedDecisionMakingEN.pdf
http://www.ikuseikai-japan.jp/pdf/position-paper2.pdf

植物状態の患者22人に特定の音を聞かせてから、目に空気を吹き付けることを繰り返す、というパブログ式の実験で、音を聞いただけで目に空気が吹き付けられることを予測する反応を見せた人が数名いた。植物状態で意識がないとされる患者にも学習能力がある可能性がある。もっとも、意識がない患者でも起こることだとも。:いずれにせよ、植物状態の患者の臓器は狙われている。だからこそ、こうした研究がもっと行われてほしい。私は植物状態はコミュニケーション障害だという小松美彦氏に賛同する。少なくとも本人に害になる決定は、意識がないことが100%確認できなければ行うべきではないと思う。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8260774.stm

これまで当ブログでもチューリッヒ市の動きなどを追いかけてきましたが、スイスの議会の中にDignitasへの規制強化を求める声。全面禁止を望む声も。この記事は、英国で水曜日に見込まれている公訴局長のガイドラインが自殺幇助規制の緩和に向かうことを予測して、その一方でスイスの規制強化に向かう動きを伝えるもの。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/swiss-turn-against-suicide-tourism-as-uk-law-softens-1790713.ece

その公訴局長がGuardianの取材を受けて、概要をしゃべっている。弱者を守りつつ、社会の多くの人が罪に問うべきではないと感じるケースを明確にする、んだとか。出てくる線としては昨日のエントリーの後半にまとめたような形らしい。
http://www.guardian.co.uk/society/2009/sep/20/assisted-suicide-guidelines-purdy-starmer

米国のDr. Death, Kevorkian医師、日曜日にKutztown大学(米国らしい)で講演し、オーディトリアムが満員に。:映画を作る人がいれば、しゃべらせる人がいる。この映画が日本で公開される時、今度はメディアがどういう情報操作をするのだろう。
http://wfmz.com/view/?id=1270091

オーストラリアの首都特別地域のウォーク・イン・クリニックでは看護師にレントゲンを読ませようという案が出ているらしい。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/concern-at-nurse-analysis-of-xrays/1628583.aspx?src=enews

オーストラリア野党の大物政治家がうつ病で休職。周辺からは支持の声。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/praise-for-mp-taking-leave-to-treat-depression/1628119.aspx?src=enews