Obama大統領、在宅生活支援でスタンスを微調整?
現在、米国の障害者向け公的保健制度メディケイドでは
基本的には在宅ケアが認められず、
重度の人はナーシングホーム入所しか選択肢がない。
基本的には在宅ケアが認められず、
重度の人はナーシングホーム入所しか選択肢がない。
そこで記事冒頭に紹介されているMSの女性のように
19年間会計士として働きながらアパート暮らしをしてきたような人でも
2年前に失業して収入が途絶え、メディケイドに頼ることになると
いきなりナーシングホームで暮らす以外に道がなくなる。
19年間会計士として働きながらアパート暮らしをしてきたような人でも
2年前に失業して収入が途絶え、メディケイドに頼ることになると
いきなりナーシングホームで暮らす以外に道がなくなる。
こういう状況については10年前に最高裁が
差別であり、米国障害者法に違反するとの判断を示しており、
メディケイドで介護を受けながら地域で暮らすことも選択できるように
障害当事者らは何年も前から the Community Choice Act の実現を訴えている。
差別であり、米国障害者法に違反するとの判断を示しており、
メディケイドで介護を受けながら地域で暮らすことも選択できるように
障害当事者らは何年も前から the Community Choice Act の実現を訴えている。
入所者97000人のイリノイ州ではメディケアの介護費用の30%が地域サービスに。
こちらに1例として、
24時間介護を必要とする脊髄性筋萎縮症の11歳の女の子のケースを紹介したエントリーを。
24時間介護を必要とする脊髄性筋萎縮症の11歳の女の子のケースを紹介したエントリーを。
Ashleyケース、はやり支援不足とは無関係かも(2008/12/8)
母親は記事の中で
「じゃぁ、私に毎日24時間、休日なしで娘のケアをしろということなんですか。
そんなこと無理です。そんなことができる人なんて、どこにもいませんよ」と腹を立てている。
「じゃぁ、私に毎日24時間、休日なしで娘のケアをしろということなんですか。
そんなこと無理です。そんなことができる人なんて、どこにもいませんよ」と腹を立てている。
もちろん中央官僚の家庭だから恵まれているのも事実だろうけれど、
この家には、他に2人の女の子がいて、その2人はなんと養子。
この家には、他に2人の女の子がいて、その2人はなんと養子。
24時間介護の必要な障害のある子どもがいて、
それでもなお2人も養子を育てられる家庭が、日本のどこにあるだろう?
それでもなお2人も養子を育てられる家庭が、日本のどこにあるだろう?
「私に24時間、子どもの介護をしろというんですか?
そんなことができる人なんか、どこにもいませんよ」と
堂々と言い放てる日本の障害児の母親が、どこにいるだろう?
そんなことができる人なんか、どこにもいませんよ」と
堂々と言い放てる日本の障害児の母親が、どこにいるだろう?
きっとベースラインそのものが全然違うところにある──。
在宅介護サービスが「ひどい」「足りない」という声を聞くからといって、
日本と同じだと思い込んではいけないんだろうな……という気がする。
日本と同じだと思い込んではいけないんだろうな……という気がする。