WA尊厳死法 第1例は障害のある失業者
裁判書類と弁護人よると、Linda Flemmingさんは離婚しており、
5900ドルの負債を抱えて2007年に破産申請している。
5900ドルの負債を抱えて2007年に破産申請している。
C&Cのトップ Robb Miller氏は
Flemmingさんと話した際に彼女の破産については知らなかったが
彼女の状況にC&Cとして支援を懸念する材料は見当たらなかったし、
2人の子どもと元夫も本人から相談を受け決断を支持していた、と。
Flemmingさんと話した際に彼女の破産については知らなかったが
彼女の状況にC&Cとして支援を懸念する材料は見当たらなかったし、
2人の子どもと元夫も本人から相談を受け決断を支持していた、と。
このNY Timesの記事の書き方やトーンを
23日のエントリーで取り上げた SP-i の記事の書き方やトーンと比べると、
とても興味深いものがあります。
23日のエントリーで取り上げた SP-i の記事の書き方やトーンと比べると、
とても興味深いものがあります。
私も最初にこの箇所を読んだ時には
「? ボランティアだったの? じゃぁ、生活費は?」と疑問に思いましたが、
「? ボランティアだったの? じゃぁ、生活費は?」と疑問に思いましたが、
S-Piの記事が全体に C&C 寄りの立場で書かれていることを考えると、
これは、もしかしたらそれが職業だったことを明確に書いてしまうと、
失業していたことまで書かなければならなくなるため
曖昧な書き方をしたのではないでしょうか。
これは、もしかしたらそれが職業だったことを明確に書いてしまうと、
失業していたことまで書かなければならなくなるため
曖昧な書き方をしたのではないでしょうか。
つまりC&Cは
Flemmingさんの破産については知らなかったかもしれないが
失業して障害者手当てで暮らしていたことは知っていた。
そして、そのことはリリースで隠したのです。
Flemmingさんの破産については知らなかったかもしれないが
失業して障害者手当てで暮らしていたことは知っていた。
そして、そのことはリリースで隠したのです。
これは、考えてみれば、とてもコワイことです。
NY Timesの記事ではWA州保健局から
「個々のケースの詳細はプライバシーに関わるので明らかにできない」との見解が示されています。
「個々のケースの詳細はプライバシーに関わるので明らかにできない」との見解が示されています。
今後、第2例、第3例と続いていった時に、
それが障害のある人であったり、貧しいために医療・療養費に事欠く人であったりしても
そうした事情は表に出てこないことになります。
それが障害のある人であったり、貧しいために医療・療養費に事欠く人であったりしても
そうした事情は表に出てこないことになります。
しかも、第1例目の報道を読む限り、
希望者にはC&Cが最初からぴたりと寄り添って、
幇助自殺を遂げるまで濃厚な“支援”を行うのであろうことも予想されます。
希望者にはC&Cが最初からぴたりと寄り添って、
幇助自殺を遂げるまで濃厚な“支援”を行うのであろうことも予想されます。
第1例目の事実関係を以下にまとめておきます。
Linda Flemming さん。66歳の女性。
元ソーシャルワーカー。
障害があるため働けず、障害者手当てを受給し助成住宅で暮らしていた。
一ヶ月前にステージ4のすい臓ガンとの診断を受ける。
その直後に第1回目の口頭での自殺幇助希望。
最終的な書面での希望を行ったのは5月15日。
21日に自宅で家族とペットの犬、医師立会いの下、自分で薬を飲んで自殺。
C&Cがプレスリリースにより報告。
22日にメディアが報じた段階でWA州保健局は未確認。
(医師の報告義務には30日の猶予があるためと思われる)
元ソーシャルワーカー。
障害があるため働けず、障害者手当てを受給し助成住宅で暮らしていた。
一ヶ月前にステージ4のすい臓ガンとの診断を受ける。
その直後に第1回目の口頭での自殺幇助希望。
最終的な書面での希望を行ったのは5月15日。
21日に自宅で家族とペットの犬、医師立会いの下、自分で薬を飲んで自殺。
C&Cがプレスリリースにより報告。
22日にメディアが報じた段階でWA州保健局は未確認。
(医師の報告義務には30日の猶予があるためと思われる)