WA州の尊厳死法で2人に致死薬を処方

州の保健局のスポークスマンによると、

自殺を考えているという人2人に処方箋通りに薬が手渡されたことを
薬局からの報告で把握しているが、

今のところ3月に施行された尊厳死法で自殺した人についての報告はない。

その他に、1人から本人の自殺幇助申請書類が提出されており、
医師2人から尊厳死法にのっとった書類が提出されている。

医師の提出書類に何人の患者の名前が記載されているか、
また薬を処方された人や、書類を提出している人の詳細については
州は明かしていない。

書類を提出した人の年齢、性別、病名については
州が毎年、報告するが、個々の申請書類は公開されない。

2 prescriptions filled for WA assisted suicide
AP (The Seattle Times), April 23, 2009


ずっと、引っかかっていることなのですが、

この状況というのは
ワシントン州には人を殺せる薬を持っている人が2人いる、ということですよね……。

余命6ヶ月以内の人が、
もうダメ、と思った時にいつでも自分で死ねる……という安心感のため、というのは
気持ちとしては分からないではないし、

用途からして一回分のはずだから
そういう意図で持っている人が誰かを殺すために使うことは、まずないのだろうとは思いますが、

盗難の可能性はゼロではないし、

安心のために持っていた薬を結局使わないまま亡くなったら、
その薬はどうなるのだろう????