オレゴンの自殺幇助ほぼ全員がホスピス・ケアを受けていた、という怪

なんとも妙な話が出てきている。

去年Oregon州で尊厳死法にのっとって幇助自殺を遂げた人が60人というのは
以前にも報道されていましたが、

このたび、死の自己決定権のアドボカシー団体 Compassion & Choiceがプレスリリースで
その60人のうち1人を除く59人はホスピス・ケアを受けていた、と発表。

それをもってC&Cは
Oregonの尊厳死法ができたことによって
たくさんの終末期の患者がホスピス・ケアを受けるようになったということ、

これは尊厳死法がOregon州内で緩和ケア充実につながった証左、
尊厳死法が安全に機能している証しだと分析しているのですが、

これにWesley Smithが「とんでもない」と噛み付いた。

Smithに言わせれば
ホスピスや緩和ケアとは自殺をさせない方向を目指すケアなのに、
ホスピス・ケアを受けている患者がどうして59人も
医師の幇助を受けて自殺するのか、納得できない、

C&Cはむしろ恥じ入るべきであり
胸を張るとはなにごとか、

ホスピス・ケアを受けているターミナルな状態の患者が
1年間に59人も医師の幇助を受けて自殺するなどという事態が起こるのは
C&CがOregon州のホスピス・ケアのシステム内に人を送り込んで
患者を自殺へと誘導しているからではないのか、と。


ううむ……。


C&Cの3月11日付リリースはこちら

Wesley Smithの主張はこちら



その他、C&C関連エントリーは以下。