ワクチン問題で自閉症アドボケイト団体幹部が辞任

ワクチンの安全性は更に調査する必要があるとの主張を巡り、
自閉症アドボケイト団体Autism Speakで
広報を担当してきた副会長のAlison Tepper Singerさんが辞任。

Autism Speakの代表として委員を務めていた保健省肝いりの自閉症関連委員会が
ワクチンの安全性を確認する調査に資金を直接投入するかどうかという問題を巡り、
Autism Speakは投入すべきとの立場に立つが
Singerさん個人的には他の研究や支援整備に使う方がよいとの考えで、

組織の意見で投票すれば個人的な良心にもとる
個人の見解で投票すればAutism Speak代表としての責任を果たせない、との
ジレンマが生じたのが理由とのこと。

Executive Steps Down From Autism Speaks
Education Week, January 15, 2009


記事に書かれている委員会での投票行為だけが問題なのであれば
委員を交代する、またはその委員だけを辞任すればすむことだから、

もしかして、Autism Speakの中に、
ワクチン問題を巡る分裂が生じているのでは?

しかし、アドボケイトは本来、
もっと大きな問題に向かって活動しているはず。

もしもワクチン問題でのスタンスが万が一にも
Autism Speak内部で“踏み絵”のようになってしまうとしたら、

そういう姿勢もまた、
医師や科学者らが患者を自分の業績を作るための資材視するのと50歩100歩のような……。