「虐待から救わなかった」と300人が行政を訴える準備
「こんな判決を下して、他の人にも同じような訴訟を起こせと
お墨付きを与えたことになりますよ」と
自治体側の弁護士が裁判官に毒づいた……という英国高等法院の判決は
去年のちょうど今頃のニュースで見ていました。
お墨付きを与えたことになりますよ」と
自治体側の弁護士が裁判官に毒づいた……という英国高等法院の判決は
去年のちょうど今頃のニュースで見ていました。
――ここまでが去年の報道。
昨日のTimesの記事によると、
その後自治体側が上訴していたようですが、
上訴裁判所も行政が適切に対応していれば男性は親の虐待を受けないで済んだと判断。
もとの判決は覆らず、自治体は賠償金を支払うことに。
その後自治体側が上訴していたようですが、
上訴裁判所も行政が適切に対応していれば男性は親の虐待を受けないで済んだと判断。
もとの判決は覆らず、自治体は賠償金を支払うことに。
それが2週間ほど前のことで、
これによって虐待から子どもを守る行政の責任が初めて明確化されたことに。
これによって虐待から子どもを守る行政の責任が初めて明確化されたことに。
折りしも、英国ではBaby P事件の衝撃がまだ覚めやらず、
関係者に多くの処分が出たり、他の自治体でも児童虐待への対応が問われている最中とあって、
Baby P事件の後、保護申請は26%も増加しているところ。
関係者に多くの処分が出たり、他の自治体でも児童虐待への対応が問われている最中とあって、
Baby P事件の後、保護申請は26%も増加しているところ。
この回は大まかに
科学技術の進歩と人権で、なんともややこしい時代が到来……といった感じで
いくつかのニュースを紹介しました。
科学技術の進歩と人権で、なんともややこしい時代が到来……といった感じで
いくつかのニュースを紹介しました。
このエントリーを書くために引っ張り出してみたら、
上記のほかにも興味深い話があるので、
他に2つばかり以下に簡単に。
上記のほかにも興味深い話があるので、
他に2つばかり以下に簡単に。
香港で、オランダ領事館の職員が生後4ケ月で養子に迎えた韓国生まれの女の子を
7歳まで育てた後で「オランダ文化になじまなかった」として香港の福祉当局に“返却”。
ごうごうの非難を浴びている。
しかし、背景に目を向けると、もっと深刻な事態が。
近年アジアから欧米への養子縁組が急増しており、
米国だけでも海外から養子を迎える人は年間2万人を超える。
最も多いのは、1979年にスタートした一人っ子政策で
公園や孤児院の前に棄てられた中国の女児が英米に養子に出されるケース。
その一方、非常に気になるのは
臓器や性的搾取、奴隷労働目的で子どもが売買されるニュースも最近よく目に付くこと。
“養子縁組”が、そうした売買の隠れ蓑に使われていることはないのか?
7歳まで育てた後で「オランダ文化になじまなかった」として香港の福祉当局に“返却”。
ごうごうの非難を浴びている。
しかし、背景に目を向けると、もっと深刻な事態が。
近年アジアから欧米への養子縁組が急増しており、
米国だけでも海外から養子を迎える人は年間2万人を超える。
最も多いのは、1979年にスタートした一人っ子政策で
公園や孤児院の前に棄てられた中国の女児が英米に養子に出されるケース。
その一方、非常に気になるのは
臓器や性的搾取、奴隷労働目的で子どもが売買されるニュースも最近よく目に付くこと。
“養子縁組”が、そうした売買の隠れ蓑に使われていることはないのか?