自動排泄処理装置・シャワーシステムベッド

サイボーグ患者宣言を読むまでもなく、
いずれ、こういうのが出てくるのは時間の問題だろうとは思っていました。
が、実際に出てきて目の前にこうして現われてしまったら、
その醜悪さに狼狽する感じで、とりあえず絶句。


           
ついでに、入浴シャワーシステムベッドなるものも発見。


ベッド床の腰から下の部分が外れて、そこにバケツが仕込んであるので
オムツ交換が効率よく行えたり、
通常のギャッジベッドのように頭の部分や足の部分がせり上がるだけじゃなくて、
マットレスが左右に傾斜して寝返りをさせてくれるから
背中や臀部も無理なく洗える……んだそうな。

いろいろ詳細な説明が書いてあって、
読んでいるとそれなりにスグレモノのように思えるのだけど、
現実にいろんな不自由さの人がそこに寝ている状況とか
そういう人を実際に介護する場面を詳細に頭に浮かべてみたら
そう理屈で言うほど簡単に行くかなぁ……と疑問になってくる。

例えばベッド床の腰から下の部分が外れるので
オムツ交換と陰部のシャワー洗浄がラクにできるという謳い文句なのだけど、
マヒした脚は介護者が肩にでも抱えて陰部を洗うのかな。重いですよ。
不安定な姿勢だから本人だってキツイし危険だし、
介護者1人では無理だと思うけどなぁ。
それにベッドの床やマットレス部分が外れたとしても、
ベッドなんだから布団とか敷いてあるのはどうするんだろう??

いや、それよりなにより基本的に疑問に思うのは、
一体このベッドは居室用なのかシャワー用なのかどっちなのか、ということ。

オムツ交換の際に云々というのは居室用のベッドを前提としているのだろうけど、
それならシャワー用には使えないのでは?

居室用のベッドなら布団を敷いて本人が寝て普通に使用しているわけだから、
シャワーのたびに本人をどこかへ移動させ、
布団やら枕やらをいちいち全部取り除いたうえで
本人を裸にして再び寝かせてからシャワーに使うことになる。
そういう使用法は、どう考えても無理。

日ごろから布団など敷かず、ベッド床の上に直接寝かせて介護するなら別ですが。

居室用のベッドを濡らしたのでは
シャワーの後にベッドとして使えないだろうと思うし。

いや、そもそもベッドを入れられるようなおフロがどこの家にあるんだ?

じゃあ、これは施設のシャワー用ベッドなのか?

でも、この入浴シャワーシステムベッドのサイトには
こう書いてあるから不思議。

快適な在宅老老介護が遂に実現します!
これで家族が救われます!


感嘆符までつけて「快適な老老介護」を勝手に祝福してしまう
その神経こそ、あんまりじゃないかと思うよ。