遺伝子診断、無用のストレスが身体に悪いだけ

あなたが糖尿病、心臓病、癌にかかる可能性を遺伝子診断で調べてあげましょう…
…というビジネスが欧米で繁盛していますが、

Leicester大学のAmani教授がこうした検査の臨床上の有用性に
疑問を投げかけています。


確かに、こうしたよくある病気の遺伝子上のマーカーは
ある程度解明されてはきたけれども、
だからといって、そのマーカーがあるから必ずその病気を発症するというものでもないし、
発症するとしてもいつのことになるのか、
また生活習慣によってその可能性が防げるものかどうか
わからないことも多い。

むしろ可能性があると告げられて無用なストレスを抱え込んだり、
可能性は低いと言われて検診を受けなくなるなど、
現時点では弊害の方が多い。

特に現在のようにインターネットで無責任な診断が横行したり、
充分な医師のカウンセリングもなしに結果を知らされたり……
というビジネスには問題がある。

一方、同教授は
個々の発症のリスクを云々することにはメリットは少ないが、
ゲノム読解のテクノロジー予防医学の対象となるグループを割り出すのには役に立つ、と。
(例えば心臓病予防でスタチンを飲んだほうがよい人たちを特定するなど)