科学情報を操作するブッシュ政権

夕方、CNNjで”Broken Government(壊れた政府)”という特集番組を一部だけ見たのですが、
私が見た部分は科学情報にブッシュ政権の操作が行われているという指摘でした。

例えば、NASAの職員(たぶん広報関係)が語っていたのは以下の話。

NASAにはボスの希望する結果を出さなければならないというプレッシャーがある。
ボスというのはもちろんブッシュ大統領のことで、
実際に我々の持っている情報の扱いについて政府からの介入がある。

”The Day After Tomorrow”という映画が公開された時に、
地球温暖化による異常気象で北半球が壊滅的ダメージを受けるというストーリーだったことから
公開翌日からNASAにメディアの問い合わせが殺到したことがあった。

その時にも
政府筋から「科学者を表に出すな」、「科学者にしゃべらせるな」という指示が入った。
当時どうしてもメディアの取材を避けられない場合には
自分たち広報の人間が発言内容について科学者らに細かく指導を行った、と。

      ―――――

そういえば、ハリケーンカトリーナ衛星写真を見た時に、
“The Day After Tomorrow”に出てきていた超大型ハリケーンの映像とそっくりだったことに
ぞうっとした記憶があります。

映画で見た時に、あの巨大ハリケーンの映像は衝撃的でしたが、
あんな化け物みたいなハリケーン
現実にはとうていありえないという前提で見ていました。

ところが映画を見ていくらも経たない内に
現実のハリケーン衛星写真として全く同じものを目にしたわけで、
「同じだ」と思ったあの瞬間は、ものすごく不気味な瞬間だった。

トランスヒューマニストのKurtzweilは
人類は指数関数的速度でヴァージョンアップされていく」と予言するのだけれど、

このNASAへの政治介入の話を考えてみても、
トランスヒューマニズムにしても、
逆に指数関数的速度で人類が破滅に近づいているように思えてしまう。

だって、
知恵を失った「頭のいいバカ」がどんどん増えている……と思えてならないのだもの。