世界の医学研究を私物化するゲイツ財団

前のエントリーでAshley事件の観点から紹介したワシントン大学の研究機関IHME
(The Institute for Health Metrics and Evaluation)については、

例えば理事会メンバーなどを見るだけでも、
この研究所の存在や意図に懸念を覚える方が多いのではないでしょうか。

その懸念、的中です。

IHMEは簡単に言うと、
世界中の保健医療データを生死だけではなく障害の点からも洗いなおして
保健医療に費やされる資源の効率的な配分と医療施策の効率化を提言するための研究機関。

つまり
「利益vs負担」原則(ひいては「無益な治療」原則?)を世界の医療スタンダードにしようというのが
どうやらIHMEの目的のようです。

さらに英国の科学誌LancetもIHMEとの提携を発表しています。

これらを実現させているのはもちろん、
前のエントリーで紹介したように
10億ドルを超えるゲイツ財団からの資金。

そういうことになってくると、これはゲイツ財団による
世界中の科学・医学研究の私物化といってもいいのでは──?

現在、IHME周辺のことをちょっと調べてみているところですが、
どうにも気になることが次々に目に付きます。

新たに「ゲイツ財団」という書庫を作りました。
IHMEの詳細については、当面こちらの書庫に入れていく予定です。