“6方向”生体間腎移植
米国メリーランドのJohns Hopkins 大学病院で
6人のドナーから6人のレシピアントへの生体間腎移植が同時に行われたという
世界初、偉業達成のニュース。
6人のドナーから6人のレシピアントへの生体間腎移植が同時に行われたという
世界初、偉業達成のニュース。
といっても、
ドナーとレシピアント6ペアの移植が単純に同時に行われたというのではないのです。
ドナーとレシピアント6ペアの移植が単純に同時に行われたというのではないのです。
生体間移植では
家族や友人など親密な関係にある人がドナーになろうとするケースが多いわけですが、
マッチして希望通りに腎臓をあげられるとは限らない。
家族や友人など親密な関係にある人がドナーになろうとするケースが多いわけですが、
マッチして希望通りに腎臓をあげられるとは限らない。
で、今回6方向をやった、というニュース。
今回の手術に関する病院サイトはこちら
2006年の5方向手術に関する病院サイトはこちら
2006年の5方向の際もドナー希望者を個人的に連れてきた患者は4人で、そこに
愛他的(個人的関係がなくボランティアで提供しようという人)ドナーが1人加わることによって
5人のドナーから5人の患者への移植が可能になったということでしたが、
(ドミノ移植も含まれていたとのこと)
愛他的(個人的関係がなくボランティアで提供しようという人)ドナーが1人加わることによって
5人のドナーから5人の患者への移植が可能になったということでしたが、
(ドミノ移植も含まれていたとのこと)
同病院では、これをKidney Paired Donation(KPD)と呼んでおり
(人を組み合わせるのではなく腎臓を組み合わせる移植システムとの意でしょう)
(人を組み合わせるのではなく腎臓を組み合わせる移植システムとの意でしょう)
確かに、あげたくてもあげられない人や愛他的ドナーの善意を
無駄にしないシステムだよね、画期的だね、とは思うのですが、
(見も知らない人に自分の腎臓を片方あげてもいいと
ボランティアで思える人というのが
正直なところ私は個人的には想像できにくいのですが)
無駄にしないシステムだよね、画期的だね、とは思うのですが、
(見も知らない人に自分の腎臓を片方あげてもいいと
ボランティアで思える人というのが
正直なところ私は個人的には想像できにくいのですが)
2006年の際は
外科医12人、麻酔科医11人、看護師18人の陣容で
手術室6室を使い10時間の手術だったとのことで、
外科医12人、麻酔科医11人、看護師18人の陣容で
手術室6室を使い10時間の手術だったとのことで、
今回も関わったスタッフざっと100名。
普通に働いている人が盲腸の手術をしたら破産の危機だといわれる米国で
この手術を受ける人は、いったいどれだけの医療費を支払うのだろう、
それとも世界のパイオニアたる病院の偉業達成に協力するのだから
無料または大幅な値引きがあるのか……
この手術を受ける人は、いったいどれだけの医療費を支払うのだろう、
それとも世界のパイオニアたる病院の偉業達成に協力するのだから
無料または大幅な値引きがあるのか……
つい下世話なことを考えてしまう。
もう1つ、どうしても考えてしまうのは
移植医としては、やっぱり次は7方向で……?
移植医としては、やっぱり次は7方向で……?