Katieの子宮摘出は却下

17日付でDialy Mailが報じたところによると、
医師らは母親Alisonに対して
「医学上の理由がある場合でなければ手術は行わない」と
通告したとのこと。


まずは、一安心しましたが、
Daily Mail紙はAshleyのケースの時から偏向した報道姿勢を見せており、
このたびのKatieのケースでも当初から明らかに母親支持でした。

今回のこの記事でも非常に偏った報道をしており、
医師らの却下の理由は「医学上の理由がないこと」であり、
それは「母親の申し立てた理由では手術は正当化できない」との
NHSトラストの判断によるものであるにもかかわらず、

タイトルに明らかなように記事のトーンは終始
「障害者団体からのたたきがあまりに激しいためにNHSのトラストが臆し、
 子を思う母親の切なる願いがかなえられなかった」
というものです。

インターネットで検索しても
まだこの記事以外には新展開を報じたメディアはないようなので、
Daily Mailの情報源はおそらくAlisonなのでしょう。
今回もAlisonはしゃべりまくっています。

記事の中から彼女の発言を以下に。

(Scope など一部障害者団体の声を)世論だと思ったトラストがそれに屈したんでしょうけど、
私は健常な人からも障害のある人からも圧倒的な支持を受けているのよ。
Scopeなどマイノリティからの”支持がない”と
トラストが状況を読み誤ったんだと思うわ。

唯一の反対は障害者の人権運動から出たものだけど、
あの人たちに言いたいのは
「来て一週間私と過ごしてご覧なさい。私の身になってごらんなさい」
私は15年間も娘と暮らしてきたのよ。
娘を心から愛している母親として、
娘のためにできる限りのことをしてやろうとしているんじゃないの。

私は障害者団体と関わったことはないし、
あの人たちだって私のこともKatieのことも知らないのよ。
あの人たちがウチの一家に支援をしてくれたことなんてないし。

私がびっくりするのはあの人たちが言ったことよりも、その言い方。
このケースの詳しい事情など何も知らないで、
私たちの事情を考えてみるつもりもなく、
こちらの言い分を聞く前から反対だと決め付けているんだから。

私は障害者の権利を奪いたい訳じゃなくて、
選択を与えたいだけ。

障害のある子どもとの生活というのは長い戦いなのよ。
今回のことも、またいつもの一歩後退というやつね。

こういうのも全く予想しなかったわけじゃないし、
次の段階に進んで戦い続けるだけ。

Alisonは既に
Katieの生理が始まり次第また手術の計画を検討してもらうように
トラストの職員宛に手紙を書いたとのこと。

しかし、なんとか一段落ですね。
数時間後にAshleyケースについて講演をするDiekema医師は
この結末を知っているのでしょうか。