Sciam今年の重大科学ニュースにAshley事件

Scientific American.comが2007年の科学記事トップ25を挙げているのですが、
(実際に数えてみたら、なぜか25よりもはるかに多いものの)
その中に、Ashley記事が含まれていました。


リストに入った”Ashlery療法”論争当時の記事は以下。
内容は記事タイトルのまんまです。

「Pillow Angelの両親は批判されるより褒められて然り」
Pillow Angel Parents Deserve Credit, Not Blame
By dbiello
January 4, 2007


ちなみに、Scientific American.comはこの記事の翌5日にも
“Ashley療法”について「専門家の意見を聞く」として
メール討論を行っているのですが、
そのメール討論に出てきた「専門家」の3人とは、
シアトル子ども病院倫理部門の責任者Wilfond医師
Diekeme、Wilfondの恩師で“親分”的なFost医師
子ども病院のオトモダチと思われ、
妙にFostを恐れているFrader医師

つまり、
シアトル子ども病院の、いわば「身内」ばかりなのですね。

事件の直接関係者と子ども病院のオトモダチを引っ張り出してきて、
まるで外部の専門家が第3者として“Ashley療法”を論じているかのように装わせ、
「倫理的に問題はない」との結論を匂わせた
というのが、このメール討論の正体。

1月の論争では、こういうことをやったメディアもあったわけですね。
まぁ、”いかにも”なメディアではありますが。

ちなみに
spitzibaraはその後、
軽い気持ちでこのサイトのニュースレターに登録してみたのですが、
その翌日には格安バイアグラの広告メールが飛び込んできて、
そのうち他の薬物のコマーシャルが加わったと見る間に、
ペニスのサイズ及び機能向上と豊胸を勧められることとなり、
やがてそれらメールには「使用前・使用後」の写真まで付け加えられて、
さらに1日に何度も「あなたのペニスは小さすぎる!」などと
あたかも見てきたかのような直截な糾弾を受け続けるにいたっては、
ついに降参してメールアドレスを変更せざるを得ず……

今では受信トレイにも平穏が戻ってきたのですが、
しかし、あの数ヶ月に届いたジャンクメールが売ろうとしていた諸々には、
薬物で能力を強化したい人が世の中にいかに多いか
彼らがいかに大きなマーケットなのか
痛感させられたような……。


Scientific American.comのメール討論関連エントリーは以下。