使える間に臓器提供したいとMS女性がPASを希望(MI州)

ミシガン州多発性硬化症(MS)をわずらう女性、Sherri Muzherさん(43)が
今の状態で生きるよりも、まだ使えるうちに臓器を提供したいと希望し、

車椅子でテレビ番組に出演しては、不自由な言葉で
州に対して医師による自殺幇助(PAS)の合法化を求める発言を繰り返している。

「彼女の動機は心からのもので、自分の宿命をコントロールすると同時に
他の人たちを助けたいというのですから、本当に心を打つ話だと思います」と
同じ番組で法学者が語るなど、肯定的に受け止める声もあるものの、

ミシガン州は故Kevorkian医師のレガシーを引きずっており、
実現は難しいだろう、と上記の発言をした学者自身が予測。

Muzherさんはロー・スクールを卒業したマーケティングの専門家で
診断されたのは16年前。

寝たきりだが短時間なら車椅子にも座れる。

肺は痛んでいて移植にはもう使えないが、
心臓と腎臓を含む主要臓器はまだ健康だという。

「自分で決めることができるべきだし、
それが結果的に他の人たちを助けることになるなら
他人が文句を言うことはないでしょう?」




キヴォーキアン医師が自殺幇助と臓器移植を結び付けようとしていたことについては
こちらのエントリーに ↓
K医師、98年に自殺幇助した障害者の腎臓を摘出し「早い者勝ちだよ」と記者会見(2011/4/1)








【11日追記 続報】
オーストラリアの安楽死反対運動のリーダーから反論。EPCのSchadenberg経由。
ベルギーの安楽死後臓器提供を連想しつつ、
「愛他的自殺幇助」の論理とサヴレスキュらの「臓器提供安楽死」提案の論理の共通性を指摘。
http://alexschadenberg.blogspot.jp/2013/08/altruistic-assisted-suicide-surely-you.html

まさに、上で書いたりリンクした通り。