フランス大統領、安楽死(自殺幇助?)合法化法案提出を明言

フランスのオランド大統領が、1日、
今年中に議会に自発的安楽死合法化法案を提出する、と明言。

もともとオランド氏は
自殺幇助合法化を大統領選でも公約にしていた。

(これまでの経緯について関連エントリーは文末に)

2005年にできた現行法では
終末期の患者が求めた場合には
通常を超える治療を停止することを医師に認めつつ、
緩和ケアを推奨しているが、

世論調査の結果は終末期には安楽死合法化への支持が高く、
それを反映して患者の死に手を貸した病院職員への判決では
近年、執行猶予がつくようになってきている。

一方、フランスでは
国の(? National)倫理委員会から
弱者に対して、まだ生きられるのに死ななければならないような
圧力がかかるとの懸念から、合法化は「社会にとって危険」との報告書が出されている。

報告書は
ベルギー、ルクセンブルク、オランダの記録からも
安楽死や自殺幇助の監督は十分に行われていると思えず、

「これらの国々は自己決定の能力がある終末期の患者の安楽死を合法化したが、
実際には対象者はどんどん拡がって、社会の弱い立場にある人々へと広がってきた」とも。

しかし倫理委の17人のメンバーのうち、
合法化に反対が9人で、合法化すべきだとするメンバーが8人と、拮抗している。



オランド大統領が選挙公約で言っていたのは
"medical assistance to end one's life in dignity"の合法化。

今年中に議会に提出するというのが、
自殺幇助の合法化法案なのか、安楽死の合法化法案なのかが
記事を読んだだけでは今イチはっきりしない。