ビル・ゲイツの慈善にも説明責任を突きつける教師ブロガ―

ビル・ゲイツが米国の教育改革、特に教師の評価方法について
継続して発言しており、


最近では
生徒のテストスコアだけでなく
授業の評価もするために全米の学校のすべての教室に
50億ドルを投じてビデオカメラを設置すると言っていることを
当ブログでも拾っていますが、

そうしたゲイツの発言に対して、
米国の中学で科学を教えてきた教師でブロガ―のAnthony Codyという人が
ちょっと面白い批判をしている。

もともと教育の専門家でもないゲイツ
ただカネがあると言うだけで口を出したことが
現在の事態を招いているというのに、それを振り返ろうともせず、
さらに教師を評価する方法を云々していることへの批判のようなのだけど、

特に、教育改革や教師の評価以外にも当てはまる個所が
とても興味深いと思ったので、そこを以下に。

The concentration of wealth in the Gates and Walton families allows them to pay for research that supports their ideas, influence media outlets and funnel money through political action committees that advance their agendas ― all without accountability

ゲイツ一家やウォルトン一家への富の集中によって、
彼らは自分たちの考えを裏付ける研究にカネを払うことができるし
メディアに影響を及ぼし、
自分たちのやろうとすることを推進してくれる政治的団体や委員会にカネを回すことができる。
しかも、アカウンタビリティなど一切問われることもなしに。


If Mr. Gates demands that teachers be held accountable for their work, surely he must accept some accountability for his.

ゲイツ氏が教師に自分たちの仕事への説明責任を問うのなら、
彼だって自分の仕事に説明責任を引き受けるべきである。


Codyは、ビル・ゲイツが主張する教師評価の基準に沿って
「億万長者の慈善評価」を試みていて、原文はこちら ↓
 http://blogs.edweek.org/teachers/living-in-dialogue/2013/04/accountability_for_mr_gates_th.html

私はイマイチぴんとこないので、これについてはパス。





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ちなみに、22日に韓国へ行き、朴大統領と会談したGates氏、
大統領と握手する際に左手をパンツのポケットに入れたままだったことから
韓国でえらい不興を買ったらしい。

今日もまだニュースがちらほら見かけるくらいだから、
このニュース、世界中を駆け回っている模様。

朴大統領は
科学を発展させ「クリエイティブな経済」をめざすため
アドバイスをよろしく、と。

なお、ゲイツ氏の韓国訪問は、
次世代型原発ベンチャー企業 Terra Powerのチェアマンとしてのお仕事だったとのこと。
(既に中国とはこの件で連携の約束ができている。⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64541183.html)

以下の記事に問題の握手の写真と、
その写真をでかでかと掲載した韓国の新聞各紙の写真が共にあります ↓