乳がん発症リスクの高い女性50万人に予防薬を(英国)

NICE(国立医療技術評価機構)が現在作成中の改定ガイドラインにより、
英国NHSにおける乳がん戦略は予防重視にシフトし、
家族歴や遺伝子情報から乳がん発症リスクが高・中等度とされる女性に対して
NHSで予防薬の投与が行われるよう提言されることに。

現在、イングランドウェールズの30歳以上の女性のうち
家族の既往歴と、人によっては遺伝子変異情報から、
2%が乳がん発症に中等度のリスク、
1%が高リスクとされる。

ガイドラインで予防薬投与の対象となるのは50万人で、

薬は既に治療薬として使われている tamoxifen と、
骨粗鬆症の治療薬として使われている raloxifeneの2剤。

更年期の前か後かによって、種類、期間とも使い分ける。

2剤とも、米国では
すでに乳がん予防薬としてFDAが認可している、とのこと。

また記事によると、
NICEの新ガイドラインはハイリスクの女性には
予防的両側乳房切除術も選択肢として認める可能性がある、とも。

500,000 women to be offered breast cancer drugs
The Guardian, January 15, 2013