2012年2月15日の補遺

「新小児科医のつぶやき」ブログの2月13日のエントリー「ドクター・キリコへの需要」は、重症児・者の関係者必読です。「有床診療所がNICUあがりの重症児を入院させたら入院日に200点加算」と同時に、こちらは有床診療所にも重症児にも限らないけれど「入院から30日以内に看取った場合に」も加算
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20120213

日本弁護士連合会から「障害者自立支援法の確実な廃止を求める会長声明」
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120215_2.html


Hilde Lindermannのインタビュー。No Ethics Without Feminism.:Lindermannといえば、シアトルこども病院が立ち上げた成長抑制WGのメンバーの一人。また、「育てるのが女性なのだから障害児の選別的中絶の決定権も女性にある」と主張してDreggerと論争していたのが忘れられない人。とても長い記事なのだけれど、Ouelletteも引用していたことだし、いつか読みたい。
http://www.3ammagazine.com/3am/no-ethics-without-feminism/



昨日に引き続き、WSJもワクチン拒否の親に対する診療拒否問題を取り上げている。:記事は読んでいないけど、どうせまたDiekemaが出て来ているんだろうと思う。ワクチン拒否の親というと非科学的な「自閉症のワクチン水銀犯人説」に踊らされている信奉者だと今だに解説されるけれど、今の親のワクチンへの不信はむしろビッグ・ファーマと医療界や行政との癒着の問題由来なんでは? それをいつまで経ってもWakefield論文のせいだということにしておきたい人たちがいるんじゃないのか、という気がしないでもない。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203315804577209230884246636.html

ベトナムで、後継ぎの男児を産めないために義母や夫らから離縁されそうに気配を感じた36歳の女性が、生殖補助医療で辰年男児を。
http://www.geneticsandsociety.org/article.php?id=6071

インドの生殖補助医療が、60代の夫婦にも行ったり、貧しい女性に代理母をやらせたり、未認可の薬を処方したり、インドからも母親の国からも国籍を取れない子どもを産ませたりと、どうにも行き過ぎ状態なので、政府もようやく法規制に乗り出す?
http://www.geneticsandsociety.org/article.php?id=6072

日本語サイトの写真集。「劣悪な環境の中、イタリアの道端で働くナイジェリア人売春婦たち」。
http://dailynewsagency.com/2012/02/13/the_life_of_nigerian_sex_workers_in_italy/



Save the Childrenによると、毎年、栄養不良から260万人の子どもが死んでいる。そこで英国政府はロンドン・オリンピックに合わせて世界飢餓サミットの開催を、と。
http://www.guardian.co.uk/global-development/2012/feb/15/life-free-from-hunger-save-the-children?CMP=EMCNEWEML1355

バングラデシュの子ども達が栄養不良で成長を阻害されていることに対して、英国政府が支援を約束。:こういう運動が、GM農業改革とか栄養強化したバナナみたいな慈善だかショーバイだかよく分からない話に繋がっていくことなく、真っすぐに子ども達への支援に繋がりますように。
http://www.guardian.co.uk/global-development/2012/feb/15/bangladesh-child-malnutrition-stunted-growth?intcmp=239

内田樹「日本辺境論」:日本人のメンタリティは「世界標準準拠主義」。だから「何かの理由で、挙国一致的な努力が要される時は、「世間の常識を知らない田舎者のままでいいのか」「世界標準からこんなに遅れているぞ」とという言い方が採用される。必ず採用される。」

で、これから「お手本の国のウソ」を読む。ちょっとでき過ぎの順番だけど、たまたま図書館で相次いで目についたものだから。