2011年6月23日の補遺

Tom Kochというカナダの生命倫理学者を人に教えてもらった。論文一覧。タイトルを見ているだけでファンになりそうだ……と思ったけど、ここから読めるものもいくつかあって、2008年のLatimer事件についての書簡を読んで、ファンになること確定。「重症児だから苦しんでいたはず」とのステレオタイプに反撃している。「Tom Shakespeareは障害者なのか」とか「正常というイデオロギー」なんてタイトルの論文もある。Peter SingerやSavulescuにケンカ売っていたりもする。惚れそーだ。
http://kochworks.com/bioethics_papers.php

カトリック司教協会が自殺幇助合法化反対声明を出したばかりだけど、米国のあちこちのカトリック系の大学に、合法化運動に直接関与している教師が所属していることが明らかに。Dignity in Dying に所属している人まで。
http://www.lifesitenews.com/news/assisted-suicide-advocates-teaching-at-catholic-universities-report/

ProPublicaの製薬・医療機器会社と医師・研究者との癒着追及シリーズ。議会の調査、いよいよ大詰めに?
http://www.propublica.org/blog/item/senators-expand-inquiry-into-medtronic-spinal-product-royalty-payments

590万人、子ども人口の8%にアレルギーがある。米。白人よりもアジア系や黒人の方が多いらしいのだけど、研究者の分析では白人に比べて医師にかからない確率が高いせい、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/229191.php

世界銀行とJ.P.モルガンが共同で、途上国の貧しい農家や食品加工業者ら向けに融資プログラム。まずは南米と東南アジア対象に。:最初のページをざっと読んだだけでは経済オンチには良く分からないのだけど、このまえ、インド版サブプライム・ローンの話があったばかりなので、イヤ~な予感がする。
http://www.washingtonpost.com/business/economy/world-bank-to-boost-hedge-financing-for-farmers-in-developing-nations/2011/06/21/AG4UdzeH_story.html?wpisrc=nl_cuzheads

米国の原発監視組織に、安全基準をいじったんじゃないか、との疑惑
http://www.propublica.org/blog/item/u.s.-nuclear-regulator-faces-fresh-scrutiny-for-bending-safety-standards

英国で、養子をもらう人が足りないというキャンペーンがこのところ盛んに行われていることは知っていたけど、その一方で、養護施設がどんどん閉鎖されているのだとか。養子縁組は完全に親の代わりになれるわけではないから、施設を完全になくしてはマズイとの指摘。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/jun/21/residential-care-home-children-fostering


授乳の時間が不規則だとしてスペインの社会福祉当局が乳児を保護したケースで、子どもを母親の元に戻せと国際的な批判運動が起きている。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/jun/21/spanish-childcare-case-provokes-campaign?CMP=EMCGT_220611&

英国の新生児の8割が母乳で育てられている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/229206.php

保育所や幼稚園など公的機関に行かせずに身内が子育てしていると「発達にダメージがある」。:
なんだろうね、その言いようは。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/229103.php

子どもの社会性の面でも成績の面でも、父親が母親と協働して子育てすることが望ましい。:なんだろうね。そこに成績が出てこなくちゃいけないワケってのは。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/229148.php