2011年6月16日の補遺

Guardianが社会欄で介護者問題を取り上げている。拾い損ねたみたいだけど、この他にもG紙の関連記事はあったと思う。:英国の介護者週間もメジャーになったなぁ……と、ちょっと感慨がある。私は07年に初めて英国のCarers Weekについて知って簡単に調べてみたのだけど、その頃は、地方紙がまばらに地元の介護者を取り上げる記事を書いているという、とても地味な状況だった。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/jun/15/what-like-to-be-carer


福祉改革法案で、癌を始め重病患者への手当がカットされることで首相と財務相が小競り合い。:途上国のワクチンには、気前よくポン!と出したんだけどねー。
http://www.guardian.co.uk/politics/2011/jun/15/miliband-cameron-benefits-for-seriously-ill?CMP=EMCGT_160611&

ビル・ゲイツケニアの人口増加を調査するために現地通貨(だと思う。Sh)で20億を投入。:世界の人口抑制が彼の目標の一つ。ワクチンもその手段の一つだと、確か去年のダボス会議で公言していた。命を救うはずのワクチンが一体どういうメカニズムで人口を抑制するのか、いまだに私には理解できない。一説には、不妊成分が仕込まれているから人口が抑制されるという陰謀説もあるらしいけど、個人的にはそこまでは信じがたい。
http://www.standardmedia.co.ke/sports/InsidePage.php?id=2000037225&cid=4

米国の多くの郡で、予測寿命が世界の平均を下回っていると、IHMEの研究結果が報告されて、あちこちのメディアが取り上げている。特に南部の郡で。その原因分析がいかにもIHMEで、肥満と喫煙だそうな。資金を集めて健康改善のための介入プログラムを、と提言。:調べてみたら、医療へのアクセスがそういう群ではよくないとか、貧困がらみの要因が他にもあるとか、社会的な要因が大きいんじゃないですか? あくまでも個体の健康度の問題と捉えるところが、いかにもIHMEなんだけど。そして、すぐに「資金を集めて」という話になるところも、いかにもゲイツ財団の私設WHOなんだけど。
http://www.foxnews.com/health/2011/06/15/life-expectancy-lagging-behind-in-many-us-counties/

IHMEのGlobal Burden of Diseaseプロジェクトが、いかに社会的、環境的ファクターを度外視したものであるか、については、こちらのエントリーに ↓
世界の病気・障害「負担」数値化へ(2008/4/25)
貧困地域で女性の寿命短くなっても自己責任論(米)(2008/4/22)


ギリシアの経済危機がまたも深刻化。公務員さらに20%カットなど、度重なる緊縮策に国民の抗議デモも激化。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/jun/15/europe-warned-greece-financial-crisis?CMP=EMCGT_160611&