2011年5月23日の補遺

FEN事件の逮捕者の1人Egbert医師が自宅でインタビューに応えて、これまでに300人の自殺を幇助した、と。それ自体は逮捕時にも出てきていた情報だけど、「我々には、いつどのような死に方をする権利があるとWe believe」「犬は安楽死させるのに、自分の母親が苦しんでいるのは見ているしかないのはおかしいと考える医学生は増えていますよ」。病気で下半身がマヒした男性の幇助に行ったら、多くのイトコが集まって感謝とお別れの言葉が交わされたとして、”It was beautiful.”: Arizonaの事件では起訴されたものの先月無罪判決。もう1つ、Georgia州でも起訴された事件があり、それはこれから。
http://www.baltimoresun.com/news/maryland/bs-md-right-to-die-20110520,0,4152934.story

この前見失ってしまった話題の別ニュースを見つけた。FL州で、ナーシングホーム業界の圧力に負けた知事がオンブズマン制度の解体を狙っている?
http://www.cnbc.com/id/43126014

OECDが各国の高齢化と今後の介護に関する見通しに関するレポートを出している。(以下のリリースに本文へのリンクあり)2050年には介護費用が現在の倍になる、と。高齢化率では日本と韓国がダントツのトップ。米国の高齢化率が低くないのは出生率が上がっているため、という記事を2年くらい前に確かNYTだかで読んだ。
http://www.oecd.org/document/12/0,3746,en_21571361_44315115_47904908_1_1_1_1,00.html

ちゃんと読んだわけではないけど、上記の報告書について、Telegraphの記事の書き方と、Carer Watchという介護者チャリティのブログ記事の書き方を比べてみると、なかなか興味深い(ような予感がする)。
http://www.telegraph.co.uk/news/politics/8501333/OECD-huge-elderly-care-bill-threatens-family-ties.html
http://carerwatch.wordpress.com/2011/05/19/providing-and-paying-for-long-term-care-oecd/

英国の地方自治体が高齢者・障害者の介護予算をカット。総額で1億ポンド。
http://www.telegraph.co.uk/news/politics/8510705/Councils-axe-1bn-of-funding-for-elderly-and-disabled-care.html

英国のCameron首相が、米国のGatesやBuffettのような「慈善家」が英国でも出てきて「大きな社会」の中心的な役割を民間が担ってほしい、と。: Gates氏の個人的な(しかもコロコロ変わる)考えや思いつきによって米国の医療も教育も、グローバル・ヘルスも、ものすごく左右されていますけど?
http://www.telegraph.co.uk/finance/economics/8527957/David-Cameron-seeks-UK-philanthropists-in-the-mould-of-Gates-and-Buffett.html

そのBill Gatesさん、米国の学校の小規模化にいまだ未練があるらしく今後5から6年に渡って総額35億ドルを投入するって。「教職員組合年功序列をやめて、生徒のテストの点数で教師を評価する」ために投入されるカネ。:今はDALYで患者の状態の方が数値化されていますけど、そのうちには患者の予後がDALYで点数換算されて、個々の医師の評価にされていくんでは? そうすると誰も重症患者を引き受けなくなるのでは? それともPAS合法化議論はそうなった時代への準備なのか?
http://www.boiseweekly.com/CityDesk/archives/2011/05/22/gates-foundation-set-to-pump-billions-into-school-advocacy

10月のNational Conference and Exhibitionの生命倫理分科会で、Diekema医師がプレゼン2つ。そのうちの一つは薬の治験の同意と守秘義務に関するもので、もう1つはERにおける「扱いにくい親、扱いにくい患者」。それからERでの虐待の疑いについてのパネルにも登場するらしい。
http://www.aap.org/Sections/bioethics/PDFs/SOB_%20H_Program%202011.pdf

癌研究の国際機関から、牛、豚など赤身の肉とハムなど加工肉を食べ過ぎないように、と。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/may/23/cut-red-meat-cancer-researchers?CMP=EMCGT_230511&