2011年3月15日の補遺

死刑囚からの臓器提供をと3月5日のNYT社説が書いたことに対して、Not Dead YetのStephen Drakeがエントリーを書いている。
http://notdeadyetnewscommentary.blogspot.com/2011/03/organ-donation-by-death-row-inmates-get.html

東北東海での巨大地震で引き起こされた津波は環太平洋全域に及んだ模様。オーストラリアを襲った津波でも数千人規模の死者が予測されているし、ハワイでも被害。
http://www.canberratimes.com.au/news/national/national/general/hundreds-of-australians-missing/2103052.aspx?src=enews
http://abcnews.go.com/US/tsunami-slams-hawaii-tidal-wave-crosses-pacific/story?id=13112901

日本の原発事故が先進諸国では原発の安全性論議を巻き起こしている一方、インドや中国など新興国では、にも拘らず原発開発にまい進する、と。
http://www.nytimes.com/2011/03/15/business/energy-environment/15power.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha25

きちんと読みこんだわけでもない記事で無用な不安を煽るようなことはしたくないので内容は控えますが、安定ヨウ素放射能汚染予防効果に関するProPublicaの記事。
http://www.propublica.org/blog/item/iodine-pills-distributed-in-japan-offer-limited-protection-from-effects-of-
http://www.reuters.com/article/2011/03/14/japan-quake-iodine-idUSLDE72D1XF20110314

Potential drug targets という表現を最近よく目にするようになってきた。「新薬開発のターゲットとなりそうな領域」というほどの意味だと思う。例えば、DNAワクチンなんかがそうなんだろうと私は勝手に考えているのだけど、以下の記事では、人間の神経細胞を新たな角度からとらえ分析してみることで、そこから新たな新薬開発への道が開けるのではないか、という話みたい。:なにしろ新薬、新ワクチンが次世代ショーバイのトレンドなんでしょうね。だから、誰もが次の狙い目を鵜の目鷹の目で探している。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/218938.php

Washington大学のゲイツ財団の私設医療経済学研究機関IHMEのグローバル・ヘルスに関するデータを米国CDC(疾病管理予防センター)のリプロダクティブ・ヘルス部門が採用。:IHMEのデータのとり方には偏りがあると、確か前に専門家の指摘が出ていたと思うのだけど。まぁ、もともとゲイツ財団ともろもろの国際機関のパートナーシップを思えば、米国CDCが特に財団が力を入れている母子保健での途上国援助を考えるためのデータをIHMEに求めるというのは、ある意味、筋の通った話ではある。
http://www.biocompare.com/News/NewsStory/367553/NewsStory.html

米国の経費節減目的の教育制度改革で、教員のリストラを勤続年数の少ない順に行うという方針が提案されているのに対して、Bill Gates夫妻は能力の低い順に首切りを、と。:いかにも、経験や関係性によって人は変わるということをカウントしない個体要因決定論者らしい理屈だと思う。以下の2つのエントリーでとりあげてきた“英語圏イデオロギー”そのもの。
http://www.contactmusic.com/news.nsf/story/melinda-gates-suggests-how-to-lay-off-teachers_1207204