家族から代理権をはく奪して中止された移民女性の栄養、法律家らの提訴で再開

胸がいっぱいで、今はこれ以上のことを言葉にすることができませんが、
東北地方太平洋沖地震で被害に会われた方々、ご遺族の方々に、
心よりお見舞い、お悔やみを申し上げます。

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3月6日に以下のエントリーで
合法移民の女性が「回復の見込みのない植物状態だから」と
反対する家族から代理決定権をはく奪して病院推薦の法定代理人が決まり、
栄養と水分の停止が強行された事件を紹介しました。


6日の段階で、停止から2週間で女性はまだ生きているとのことでしたが、
05年のShiavo事件の情報などから脱水死はだいたい2週間で死に至るとのことなので
あのまま亡くなってしまったのだろうかと案じていました。

すごい生命力です。
3週間を経て、まだ生きておられたようです。

さらに、この事件に新展開があり、

上記NYTの記事を読んだキリスト教系の法律家の組織
The Alliance Defense Fundが息子たちに代わって周回裁判所に申し立てを行って、
法的判断が下されるまでの間、栄養と水分の再開が命じられたとのこと。



未曾有の地震津波の、
想像を絶する破壊をまざまざと見せつけられて
余りにもあっけなく失われていく命や
ほんの数分のうちに無に帰してしまう町に
言葉を失ってしまっているだけに、

既に行われてしまった1つの命の切り捨てに
それでもこうして抗がおうとする法律家の努力のニュースに
慰められるものを感じたので。