2011年1月26日の補遺

フランス上院に提出されている自殺幇助合法化法案に首相を始め政府要人は反対。
http://www.lifesitenews.com/news/french-government-opposes-bill-to-legalize-assisted-suicide/

オランダのthe Dutch voluntary euthanasia societyが来年、協力してくれる医師を見つけられなかった患者のために、自殺幇助クリニックの立ち上げを計画している。不治の病の人だけでなく、精神障害があったり認知症の人も受け入れるんだとか。オランダ医師会は不支持。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9372/

MS州の知事が、収監中の姉妹のうち妹の腎臓病が悪化して人工透析が州の負担だとして、姉が腎臓を提供すること条件に二人を釈放する決定を下した件について、へースティング・センターのブログ、Bioethics Forumに、Kathleen M. Boozangという法学者が、知事は自発的な提供意思があったというが、その意思決定の状況そのものが提供の自発性原則を侵している、と指摘。その他、諸々の疑問を挙げているが、16年も収監されている人の健康状態が果たしてドナーとして適切なのか、妹の腎臓病の原因は? 姉にも同じリスクがあるのではないか? それは姉にきちんとインフォームされているのか? そもそも臓器移植のコスト効率がそんなに良いのなら刑務所内でやればよい、わざわざ釈放してやらせるのは州のメディケイドから連邦政府のメディケイドへ移したかったのでは? などなど。:コスト削減のために姉妹間での移植を条件に釈放って、その発想そのものが恐ろしい。
http://www.thehastingscenter.org/Bioethicsforum/Post.aspx?id=5047&blogid=140

ハーバード大学の講師で緩和ケア医のRobert Martensen医師が、同じくBioethics Forumで、「終末期医療」のレトリックが緩和ケアを損なっている、と。:これは日本の終末期医療を巡る「延命はすべからく悪だから皆で拒否しましょう」キャンペーンにも言える。できれば、ちゃんと読んでまとめたいのだけど、たぶん余裕がなさそう。
http://www.thehastingscenter.org/Bioethicsforum/Post.aspx?id=5109&blogid=140

ドナー提供された精子で生まれた人たちのフォーラムがネットで立ち上げられた。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9371/

Cares Scotlandの調査で、介護を担っている人はそうでない人よりも長期の病気や障害を負う確率が2倍になるとの結果。
ワクチンで東アフリカの黄熱感染を止めろキャンペーン。:毎日、ワクチン、ワクチン、ワクチン……。その大半は、途上国で。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/214620.php

インフルエンザのワクチンも肺炎のワクチンも、ヒスパニックの高齢者は白人高齢者に比べると打たない人が多い。だから、こういう層を対象に教育・啓発に力を入れなければ。:やっぱり、ここでもワクチン。ワクチンをより多くの人に打たせるための研究と、副作用に関する研究って、どっちが多いんだろう。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/214669.php

米国で死刑に使われている毒物が不足している件で、オクラホマに続きオハイオ州でも、獣医師の安楽死や自殺幇助で使用されているペントバルビタールに切り替え。
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5i_x0SFRDTQ26CA6dIux8KKtcjYPg?docId=f7e1cfeccf3c417d98d12cf9dd35ff74

発達が早ければいいというものじゃない。そこにはやっぱりリスクがある。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/214644.php