2010年12月19日の補遺

HCRの成長抑制WGの論文を持ち上げたBill Peaceが反省している。というか、彼は数ヶ月前に手術を受けて以来ずっと、ほとんど寝たきり状態になっているので、現在は一時的に自身の医療への不信が高まっていて、ちょっと落ち込んでいるところで論文を読みなおしてみたら、やっぱりなぁ……ということみたい。インフォームドコンセントも大病院も倫理委員会も、それほど自分には信じられないし、もともとAshleyの親の要望を認めたのだって倫理委だったじゃないか……って。(だから、アンタが時々忘れたフリをしているだけで、もともとそういう事件。この事件の本質は成長抑制の倫理性じゃなくて、倫理委の政治的脆弱性なんだってば):医療不信が身にしみている一人の障害者の中ですら、その日その時に自分が置かれている状況や精神状態で同じことについての見かた、感じ方、考える方はこんなにも変わる。人間て、そんなもんだと知っておくことも、こんな時代には必要な知恵なのだろうと思う。権力のある側から手招きされると、どうしても嬉しくなってしまうものだってことも含めて。
http://badcripple.blogspot.com/2010/12/feeling-betrayed.html

英国の病院の95%で、スタッフに認知症ケアの研修が行われていない。:日本でも同じなのでは? というか、意思表示が難しい患者への対応について、医療スタッフは総じて意識が低すぎるといつも思う。特に「痛い」と言えない患者の痛みへの想像力があまりに欠落していると思う。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211723.php

新生児の脳は母親の声には特別に反応する。:新生児の脳とか意識については、未だ分かっていないことだらけなんだろうな、本当は……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211743.php

治療法がないのに、早期発見できたアルツハイマー病を患者に告知することのジレンマ。
http://www.nytimes.com/2010/12/18/health/18moral.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=a23


予算カットで英国NHSで患者はごく普通の医療すら受けられなくなっている。
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/8208958/Patients-denied-treatment-as-NHS-makes-cutbacks-Telegraph-can-disclose.html

具体的な内容は全く表に出てこないみたいだけど、クイーンズランドの大病院の救急部で職員内のイジメが深刻になり、調査へ。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/bullying-still-happening-at-qbn-hospital-staff-say/2029541.aspx?src=enews

米国兵士、同性愛でも堂々と服務できることに。
http://www.nytimes.com/2010/12/19/us/politics/19cong.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=a2

英国皇太子のフィアンセの「平民」出自が、一部の人の間で未だに問題になっているらしい。:commonerという言葉の差別的な響き――。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/12/18/AR2010121803829.html?wpisrc=nl_cuzhead