Ashley療法正当化の不確かな将来予測は、選択的中絶や安楽死にも通じている?

Ashley療法、成長抑制を批判し続けている
重症児の母親Clair Royさんが12日のエントリーで、
A療法の正当化は不確かな将来予測に基づいていると指摘している。

例えば、
Ashleyの認知能力は、この先もずっと変わらない、とか
まだ始まってもいない生理が必ずや痛みを伴うものになる、とか
乳房が将来、必ずや大きくなって本人が邪魔くさいに決まっている、とか
大人になった時の身長と体重はこのくらいになる、とか。

そして、
自分の娘が最初は「脳死」だと言われ
この時、なんと臓器提供を求められています)
その後には「植物状態」だと言われたはずなのに、
今では読み書きもでき、数も数えられるし、周りの出来事も理解している、として

大人になった時にはこうなるはず、という不確実な予測に基づいて
成長抑制を正当化するのは、あまりにも非科学的なのでは、と批判しています。

Predicting Ashley
No More Ashley X’s: Say NO to Growth Attenuation, May 12, 2010


Royさんが書いている批判そのものは、これまでにも
当ブログを含めて、すでに多くの人が指摘している点ではあるのですが、

読みながら、思ったのは、

これと全く同じことが、
昨日「中絶か重症障害か……選ぶのは親のあなた」(英)で取り上げた
障害胎児の中絶や、重症新生児の安楽死にも言えるし、

中途障害者の絶望や重病の人の先取り不安から起きている自殺幇助の要望に、
認めてあげよう、死なせてあげよう、と応じることにも
実は通じているんじゃないのかなぁ……と。