2010年2月14日の補遺

自殺幇助関連

街角ごとに高齢者向け“安楽死ブース”を、というMartin Amisの提言に対する、Wesley Smithの批判。
http://thehumanfuture.blogspot.com/2010/02/legalizing-euthanasia-would-interfere.html

2月10日にも同様の記事があったけど、カンタベリー大司教が自殺幇助の合法化は「道徳の境界線を越えることになる」、「“死ぬ権利”は道徳的な誤りであるばかりか、自由のバランスを覆すもの」と批判。
http://www.christianmessenger.in/news/row_130210/901.php

Vincent Nichols大司教が患者を“医療問題の寄せ集め”“症例”とだけみなし、死を“医療上の出来事”視するNHSの姿勢を批判。患者の苦痛だけでなく、苦しみや不安にもヒューマニズムを持って対応すべきなのに、死をどう扱っていいか分からなくなった社会の文化がNHSの姿勢にも自殺幇助を巡る議論にも表れている、と。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8513802.stm
http://www.guardian.co.uk/society/2010/feb/14/catholic-leader-attacks-nhs
http://www.google.com/url?sa=X&q=http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/religion/7222175/Archbishop-Vincent-Nichols-We-no-longer-know-how-to-deal-with-death.html&ct=ga&cd=feadVITqHRs&usg=AFQjCNGXx31iKBU9wFaScUY3dbAiiORhTA

設問に問題があるけど、「安楽死の合法化に賛成ですか?」という、ごく大雑把な米国の世論調査で、賛成が42%、反対が37%、どちらとも言えないが22%。去年の同じ会社の世論調査よりも賛成の人が減少している。「合法化されたら弱者が十分保護されない」と思う人は52%。思わない人が32%。どちらとも言えないと答えた人が15%。
http://www.lifenews.com/bio3051.html


その他


金曜日にAlabama大学の生物学部会で銃を乱射したAmy Bishop教授はハーバード大学卒の神経生物学者。その他、詳細記事。テニュアが認められず、今学年限りとなっていた。また、かつて弟を撃ち殺した経歴も。ただし動機はまだ明らかになっていない。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/13/AR2010021303506.html

英国のBrown首相が、9年前に生後間もなくの第一子を亡くした際の悲痛と、その後生まれた2人の子どもの1人Frase君がCFであると診断された時の衝撃について語った。そして、新しい治療法の開発にも期待しているし、本人も日々の生活に気をつけながら木登りをするなど活発に暮らしている、と。:これまで、保守党のCameron党首が重症脳性まひの息子のケアをする姿をメディアに公開したり()、積極的に障害児の父親として発言するのに対して、Brown氏は息子のCFについて語らないことがよく指摘されていた。ちなみにBrown氏は自殺幇助合法化に反対の立場。
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/feb/12/gordon-brown-interview-baby-jennifer

経管栄養は大きな営利の病院ほど使われている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178851.php

終末期ケアの集中度の高い病院に入った患者の方が、集中度の低い終末期ケアの病菌に入った患者よりも長生きする。:でも、その「長生き」をしてもらっちゃ困るわけだから……と思っている人たちがいるわけだから……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/179017.php

軽度の認知症の人が在宅生活を継続するための支援テクノロジー
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178676.php

synthetic biologyという新しい学問分野で、ちょいと生物工学の初歩を勉強しただけで、ちょちょいっと新たな生物体を創り出すことができるようになって、素人科学者の間で、ちょっとしたお遊び・流行になっているんだそうな。
http://www.nytimes.com/2010/02/14/magazine/14Biology-t.html?th&emc=th