スーザン・ボイルさんが「ラリー・キング・ライブ」に

18日に知的障害ある”不細工なオバサン歌姫”が世界中にセンセーションで紹介した
Susan Boyleさんが17日にLarry King Liveに自宅から出演していました。

ロンドンから審査員の1人 Piers Morgan氏も出演し、
まず「あなたが舞台に登場した時に、本来払うべき敬意を払わなくて、ごめんなさい」と。



Larryに「レコーディングするんですか?」と問われて、
思わず「ぶっ」と自分で吹いてしまったBoyleさん。

2人の問答のごく一部を。

「キスされたこともないという人に今やファンレターが殺到していますが、どんな気分?」
「もう今からは寂しいことはなくなると思います」

「外見を変えようとは? 化粧やファッションや趣味とかを変えようとは?」
「なんで変えないといけないんですか? これが私なのに?」

「舞台に出て行った時に、みんなの失礼な反応に傷つきましたか?」
「いえ。ちっとも気になりませんでした」

そこで Piers 氏が
「彼女は自分の声や歌に自信があるから
他の人にどう見られようと気にならないのですよ」

ここのところがね。なんというか、ね。

今とても多くの人が、
ありのままの自分を受け入れることができなくて
人から受ける評価にビリビリ神経を尖らせ、

常に誰に対しても相手よりちょっとでも優位に立とうと突っ張って
いつも自分が人にバカにされやしないかとバリアを張り巡らせ
ほんのわずかなことに度外れて傷ついたりブチ切れたりしているというのに、

ここのところの
「ありのままの自分を丸ごと受け入れて自然体でいることができる」という
人間の根っこみたいなところを

おそらくは47年の人生の間
多くの人にバカにされたり笑われたり失礼な態度をとられてきたはずの
この人が、こんなにも不動でさらりとやってしまえているというのが、ね。

なによりも、やっぱり、すごいし、
これは一体なんなんだろう……と。

自尊感情に裏打ちされない空っぽのプライドではなく、

ちっぽけなプライドなんて問題にならない、
自分の根っことしての、どっしりした自尊心……というか……。

別の番組で、誰かが言っていた。
「この人の美しさは、彼女の authenticity (ほんもの性)にある」と。

――共感。

きっと家族から、障害があるままを、まるごと受け入れられて、
ほんものの愛情をたくさん注がれて育った人なんだろうな……という気がする。

だから、そんな人をよってたかってオモチャにしたり、
ズタズタに傷つけるような真似をしてはいけませんよ。マスコミの皆さん。