8つ子が生まれて「みんな元気」とは言うけれど

米国カリフォルニア州の8つ子の誕生については
夕方、日本のニュースでもやっていて、

私が見た「スーパーニュース」では
「3人は人工呼吸器が必要」「でも、みんな元気」だと言っていたけれど、
(「人工呼吸器が必要だけど、元気」というのにイマイチ引っかかったけど)

以下の記事によると
人工呼吸器をつけたのは2人で、
3人目は「酸素が必要」。
が、全員、「状態は安定している」。

排卵抑制剤の使用も含めて母親に関する詳細は明らかにされていません。

今回の出産には分娩室4室を使用。
病院スタッフは46名を動員。

最初の子どもが取り出された際に大きな産声をあげ脚を蹴っていたので
「最初の子どもが健康だったことで手術室の緊張が和らぎましたよ」と
担当医の1人Gupta医師。

今回の出産があったThe University of Southern Californiaの生殖医療プログラムの責任者で
今回の出産には関与していないRichard Paulson医師によると、
早産の8つ子には呼吸不全や神経障害など重大な健康リスクがあるほか
母体の出血リスクも高まる。

同医師は
「8人全部を産むのは危険な決断です。
 私なら、いかなる状況下でも勧めませんね。
しかし親の決断は尊重しますよ」

Woman gives birth to octuplets in SoCal hospital
The Washington Post (AP), January 27, 2009


8つ子でなくとも
似たような状況下で障害を負った子どもたちがいる。

彼らを含め世の中の障害児たちは、
「障害のある子どもが生まれると医療や教育で社会に多大なコストがかかる」と
しきりに指差されている。

「だから、生まれても殺そう」という声まで起こっている。

その一方で、
障害のある子どもが生まれるリスクを人為的に高めるに等しい行為について
誰も何も言わない分野もある──。

【追記】
その後、この女性には既に6人の子どもがいたことが判明し、病院は批判を受けています。