A事件「未だ答えられていない10の疑問」

このところ、カナダAlberta 大学の教育心理学の教授 Dr. Sobseyが
インターネット上でAshley事件の特に乳房芽の切除に関して
立て続けに疑惑を指摘していましたが、

今度は障害者への虐待をテーマにした同大学関係機関のブログで
これまで書いてきたことを中心にAshley事件の10の疑問をまとめています。


10の疑問とは

1. なぜ元論文は乳房切除に触れていないのか。

2. 医療保険の請求には「両側乳房切除」と明記されているのに、
なぜ父親も担当医も乳房芽の切除は乳房切除よりも侵襲度が低い別物と主張したのか。

3. 小児の予防的乳房切除については既に倫理分野の文献があり、
正当化できないとの結論が出ているのに、
なぜ担当医らは前例がないので文献もないと書いたのか。

4. 元論文で、外科手術の将来の苦痛の軽減が理由の1つとされているが、
乳房切除と子宮摘出に慢性的痛みの後遺症が頻発していることは、なぜ触れられなかったのか。

5. エストロゲンには非常に高率に体重増加の副作用があるにもかかわらず、
子どもの体重コントロールに使ったのはなぜか?

6. エストロゲンが連日6歳の子どもに使われた場合、
成人女性の30倍もの高濃度に匹敵するにもかかわらず、
担当医がそのリスクを成人女性の避妊目的のエストロゲン使用になぞらえたのはなぜか。

7. Ashleyの名前と顔が一家のHPで明かされているのに、家族の名前と顔は隠されているのはなぜか。
 Ashleyよりも家族の方により多くのプライバシーが求められるのはなぜか。

8. Ashleyの両親が子ども病院の資金調達に関っているとのウワサは? 
父親がソフトウェア企業の役員であるとされており、
マイクロソフトは病院の資金調達と繋がっていることを思えば疑念も沸くものと思われ、
不要な陰謀説を招かないためにも解明された方がよい。

9. 病院は独自に利害関係のない弁護士の意見を求めることをせず、
なぜAshleyの親の弁護士の裁判所にいく必要はないとの意見を採用したのか。

10. 論文では成長抑制の目的をケア負担の軽減のための体重コントロールとしていながら、
倫理委員会の「懸念される問題」では「身長と性的発達を制限する積極的な介入」とされているのはなぜか。