「拙著『アシュリー事件』について」書庫を新設し、注のテキストデータをアップしました

当初トップページに置いていた「Ashley事件関連リンク集一覧」はこちらです。

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「拙著『アシュリー事件』について」という書庫を新たに作りました。

このたび「アシュリー事件 メディカル・コントロールと新・優生思想の時代」という本を
生活書院さんから出していただきましたが、

何の分野であれ専門知識の持ち合わせがないままに書いたものですから
様々な分野の専門家の方が読まれれば、知識不足からのミスや誤解が
いくつも出てくるだろうと思います。

また、限られた紙面に盛り込んだものですから
どうしても書ききれなかったことの中から
これは注にしておけばよかった……ということなども
おいおいに出てくるような気もして、

そうした訂正や追記のようなことを逐次アップして
拙著を読んでくださる方にお届けするための書庫にしようと考えています。

今の段階で既に出てきているのは以下の4点です。

第10章の最後196-197ページに事件の年表があります
ミュウの父親が「出来事の前後が時々分からなくなる」という感想を教えてくれたので、
この年表は最初に置いた方がよかったのかもしれない、と気づきました。
これから読んでくださる方、9章までを読まれる際にも、こちらの年表をご参照ください。

② アシュリーに行われたことの中に「盲腸摘出」と書いているのですが
「盲腸」ではなく「虫垂」が正しい、とのこと。
(accelerationさん、ご教示ありがとうございます)

③ 特別倫理委が「乳房芽の摘出」ではなく
「乳房摘出」と捉えていたエビデンスを74ページで提示していますが、
もう1つ、カナダのディック・ソブセイが指摘したエビデンス
WPAS調査報告書添付の病院支払明細書で
「両側乳房摘出」と書かれている、との事実があります。

④ 注のURLが紙情報だと使い難いとのご指摘を受け、
とりいそぎ、注のテキストデータを以下のエントリーにアップしました。
ご利用ください。

ゲラ段階での訂正内容が手元の原稿には反映されていないため、
今のところ、本書の注と全く同じでない個所も含まれていますが、
今後、なるべく早急に訂正しますので、あしからず、ご了承ください。

また、早くも本書の注に訂正がいくつか出てきてしまいました。申し訳ありません。
追記したものもあり、いずれもハイライトにしております。
よろしくお願いいたします。


ホルモン投与期間の虚偽報告疑惑について(p.77) 
こちらのエントリーに追記しました。

⑥p.154の小見出しエイミー・タンらの論文」は「ナオミ・タンらの論文」の誤りです。
2012年6月11日のエントリーで訂正しました。