2010年10月27日の補遺

先日、自殺幇助合法化は弱者を危険にさらすとの報告書をまとめた政策研究所のCrhistina Odoneさんが燃えている。Mailに寄稿し、GuardianでWarnockと激論し、今度はTelegraphに寄稿。「裕福なエリートが弱者を時期尚早な死に追いやる」と。:確かに、自殺幇助合法化議論には、富裕・知的エリート層の「死の自己決定権」が、結果的に弱者を機械的に切り捨てて行くことにつながっていくという面があるような気がする。というか、そういうことにつながったって構わないという意識が、どこかに潜んでいる気配を感じる、というか。また、そういう面がある一方で、その結果の方を実はもくろんでいる人もいるのでは、というか。
http://blogs.telegraph.co.uk/news/cristinaodone/100060827/assisted-suicide-a-wealthy-elite-will-push-vulnerable-people-to-premature-death/

英国のWorcestershireの農場で、ルーマニアの子ども7人が奴隷労働させられているのが見つかり、保護された。9歳から15歳。凍えるような寒さの中、防寒できる服も着せられず、働かされていたらしい。大人も50人ばかり。農場労働者の手配師のことをどうやらgangmasterと呼ぶらしくて、the Gangmasters Licensing Authority(GLA)という役所が監督しているんだとか。:奴隷労働と人身売買、実は私たちのすぐ身近にまで広がってきているのかもしれない。子どもたちにとって世の中全体が虐待的な親のような場所になっていく。
http://www.guardian.co.uk/society/2010/oct/24/children-working-in-freezing-field?CMP=EMCGT_251010&

ロシアでは熊が食糧難から墓を荒らして死者の肉をあさっている
http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/26/russia-bears-eat-corpses-graveyards?CMP=EMCGT_271010&

ネバダ州の放射線物質の廃棄施設周辺を周回・警戒しているのは、ロボット兵士。一見、巨大な黒いカニ? Mobile Detection Assessment Response System というそうな。年間100万ドルの経費削減になるそうな。こいつは攻撃能力を装備されているわけではなく、不審者を見つけると、警備本部にいる人間の「おらぁ、そこのオマエ、オマエだぁ。とまれ、こらぁ」などとどなる声がこの巨大カニの拡声器で響き渡る。このカニに殺傷能力を装備することだって、もちろん可能なんだろうなぁ……などと想像しつつ、写真を見る。
http://www.guardian.co.uk/science/2010/oct/24/nasa-robots-on-patrol?CMP=EMCGT_251010&

温暖化説を否定しているティ・パーティの中間選挙候補者に、メキシコ湾をあれだけ汚染させたBP社その他ヨーロッパの環境汚染企業が献金
http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/24/tea-party-climate-change-deniers?CMP=EMCGT_251010&

40代から毎日アスピリンを飲むと、後々ガンになるリスクを下げられるので、みんなで飲みましょう、という専門家の声。
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/5237050/Daily-aspirin-in-your-forties-can-cut-risk-of-cancer-later-in-life.html

この話、去年から出ていた。↓ この時もLancetだった。今回も、同じくLancet。
「40過ぎたらガン予防で毎日アスピリンを飲みましょう」って(2009/4/30)

そのちょっと前には、こういう話もあった。↓
健康な人も5種混合薬を毎日飲んで将来の心臓病リスクを半減しよう、って(2009/4/2)